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プライベートバンク本当の使い方―世界の富裕層がめざす

プライベートバンク本当の使い方―世界の富裕層がめざす

オーレン ロース

プライベートバンク本当の使い方―世界の富裕層がめざす

定価: ¥ 1,890

販売価格: ¥ 1,890

人気ランキング: 86275位

おすすめ度:

発売日: 2006-01

発売元: ダイヤモンド社

発送可能時期: 通常24時間以内に発送



ブローカーの宣伝本ですな
 他のレビュワーの方も書いていらっしゃるように、本当にこの著者が書いたのかよと思ってしまう完璧な日本語。これが翻訳されたものならば、たいした翻訳者だ。

 しかし、内容は日本経済と日本社会への不安、そして資産保全への不安を煽って(「国家があなたの資産を取り上げる」という論調はまさしくそれ)、だからオフショアPBへ資産運用を任せないと大変だよ。だから、うちの会社を使いなさいと言うブローカーの宣伝本である。

 そもそも75ページの「預金元本が銀行法で保証されていること」と書いてあるが、PBに預けた元本は一切保証されない。その意味では日本の投資信託となんら変わらない。嘘を書いている。私は「PBでは元本保証なんですよね」とPBの担当者に聞いて赤っ恥をかいた。罪作りな本である。

 まあ、お金に余裕のある人は買えばよいが、そうでなければどこか古本屋で探して買えば良い本である。

ダメだ、こりゃ
何か雰囲気だけ煽りまくってるって感じ。これを書いた著者(どうも日本人が書いてるように感じるが・・・訳書の感じがしない。この外人さんがほんとうに書いてるんでしょうかねぇ・・・)の所属するコンサル会社の巧みな宣伝ではないか?秘密口座とか資産家限定とかスイスの特異性を謳っているけど、税金逃れのための秘密口座をつくることや子弟をいい学校に紹介してくれたりといった、いわゆる高級会員制クラブ的なプライベートバンクのイメージや臭いをパタパタと煽って見せられると、却っていかがわしさを感じる。具体的にどれだけ運用がうまいのかとか、実質的な銀行あるいは資産運用会社としての実力を具体的に示してほしかった。日本にある某外資系大銀行のプライベートバンキングも、問題点を指摘するのかと思ったら、日本の金融制度を批判して「だから海外、だから本場のプライベートバンク」というようにもっていく材料に使っていて、却って興ざめ。「信用できない人は、これ以上読み進まないでください」とか親切ぶって書いてあったりもするけどねぇ。そういう意味では、この本に書いてあるようにプライベートバンクに興味のある人は「信頼できる紹介者」に評価を聞いてから紹介してもらった方がいいんでしょうな。

突っ込んだ内容がすばらしい
例えばインターネットでプライベートバンクを調べると、概要を説明したものは無数にありますが、銀行との契約の仕方や投資の事まで書かれているものは余りありません。この本はプライベートバンクの取引の仕方、どのような顧客を銀行側が望んでいるか、実際にどの銀行を選べばよいか等かなり突っ込んだ内容が書かれています。



最近はネットで調べればたいていのことが分かってしまい、わざわざ買う必要が無い本が多いのですが、この本は著者のコンサルタントとしての経験がぎっしり詰まった良書だと思います。



日本の銀行が21世紀に入ってからラップ口座やプライベートバンキングなどに力を入れはじめたのですが、それよりも数百年も前から大口の個人金融を専門に扱ってきたスイスの銀行の底力を感じます。やはり日本の金融は、欧米に比べて最低百年は遅れているなぁ、と率直に思いました。


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