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巨大投資銀行 (下) (ルビ:バルジブラケット)
巨大投資銀行 (下) (ルビ:バルジブラケット)
巨大投資銀行 (下) (ルビ:バルジブラケット)
黒木 亮
定価: ¥ 1,785
販売価格: ¥ 1,785
人気ランキング: 6996位
おすすめ度:
発売日: 2005-11-11
発売元: ダイヤモンド社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
就職活動の学生にもお勧め
ボストンで知り合った元大手自動車メーカーの経理をしていた学生もこの本を
隅から隅まできちんと読み、登場人物のモデルをマイナーな人まで調べつくして就職活動の参考にしていた。
とても勉強になる本である。
一方、ディナーで知り合った投資銀行家はこのほんの存在を知らなかったが、得てして実務をしている人はそういうものなのであろうと納得した。
面白い。
世紀末にモルガン、ソロモンを筆頭とする投資銀行が金融工学、裁定取引を駆使して、莫大な利益を得たことはよく知られているが、内情に関してここまで突っ込んだ作品は珍しい。
最先端(当時。今はもっと複雑なのだろう)のファイナンス技術の分かりやすい解説(でも私は7割くらいしか理解できなかったが・・・)はとても興味深かった。
ただ、西武流通グループの堤清二をコンプレックスの強いワンマン経営者に描いてるのには疑問符がつく。
最高の経済小説
今まで読んだ経済小説の中では最高の面白さ、質の高さで驚いた。日系証券会社が外資の新しい商品を研究していくあたりや、外資系IBの日本人社員が外人と日本企業の間の板ばさみにあうシーンなどはリアルなため思わず笑みがこぼれてしまった。著者はもともと金融出身者だが、本当によく実態をここまで調べ抜いたと思う。外資系というとお金の亡者というイメージを持っている人たちが多いと思うが、本書に出てくる主要な登場人物は皆腹にお金以外の強い思いのある人間ばかりである。金融に直接携わっていない人でも、彼らが織り成す人間ドラマに引き込まれること請け合いである。日本のために頑張ろうと日系企業に戻る主人公、自分のやりたい仕事に専念する幸せな生活を海外で始める人等自分の将来の考え方にも少なからず影響を及ぼす内容であった。
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