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ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press)
ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press)
ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス (Harvard business school press)
ニコラス・G・カー
定価: ¥ 1,785
販売価格: ¥ 1,785
人気ランキング: 75690位
おすすめ度:
発売日: 2005-04-07
発売元: ランダムハウス講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
ITにもリスク管理を
著者はITについて、すでに電話や電気、鉄道といったコモディティ化されたインフラであると言ったうえで、ITの重要性は低下していると主張しています。ITに対する先進的な投資が成功したとしても、その成功が続くのは一時的なものだからITに対する支出は抑えたほうが良いし、グーグルやデルのような成功した企業を例に挙げてこのような企業がコモディティ化されたITをうまく利用していたりITのコモディティ化で成功してるといったことが述べられています。
この本の内容には共感できます。ITの技術はこれからも発展していくと思いますが、必要以上のITへの投資はリスクを招くだけでしょう。現在、IT業界で最先端を行くグーグルでさえ高価で高性能なIT機器ではなく、安価で必要最低限なIT機器を利用しているといわれます。余談ですが、インテルが初めてCPUを作ったきっかけが日本の電子機器メーカーが開発した電卓のためだったということが述べられています。意外だったのですが、私だけでしょうか。
それから、和訳がイマイチなのか全体的に文章が若干読みづらい印象を受けました。
本質を考えたIT投資を考える
競い合うように企業がIT投資を続けているが、
その多くが失敗しているという。
そろそろ立ち止まって考える時期ではないか。IT投資の本質を。
そのような事を考えさせる一冊です。
内容は平易で、結構納得できる内容です。
特に経営者の方には読んでもらいたいです。
薄いのでとりあえず読んでみたら?
ITに投資すること即競争優位を得ることではない、という極々当たり前
のことを論じた本。過去のインフラ技術と同様に、ITは進歩とともにコ
モディティ化してしまう。コモディティ化する前に競争優位をえること
ができるが、コモディティ化した時点でその優位は消えてしまう。しか
し、コモディティ化はネガティブなことではなく、そうなることで社会
や経済に最大の貢献を行うことができる、といったところか。
ただし、彼の議論にいくつか違和感あり。
誰にもまねできないコト・モノ、誰もまだやってないコト・モノにより
競争優位を得ることができるが、それが簡単に真似されるようなもので
あればその優位はすぐに消えてしまうというのは、別にITに限ったこと
ではないはず。また、彼が使うITという言葉は含意が広すぎると思う。
もしくは非想像的で硬直的な使い方かと。ITを、人類のもつテクノロジ
ーとしてのITと、個々の企業もつ戦略的ツール・経営資源としてのITが
同一地平線上で無媒介的に論じられている。また、非コモディティ→コ
モディティ化という単一線の流れではないはずで、非コモディティの部
分がコモディティ化されても、バリューチェーンのなかで別の部分に非
コモディティな部分、代替困難な部分を生み出していく、といったこと
が繰り返されるのではないだろうか。
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