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ビジネススクール流「知的武装講座」

ビジネススクール流「知的武装講座」

伊丹 敬之

ビジネススクール流「知的武装講座」

定価: ¥ 1,680

販売価格:

人気ランキング: 126813位

おすすめ度:

発売日: 2004-07

発売元: プレジデント社

発送可能時期:



「ケース満載、そしてその解説は明解!!」
MBA教育に携わっている教授4名によるケーススタディーブック。

各章にそれぞれ10のケース、4章で構成されている。

ケース数が多い分解説は短いが、無駄な説明を極力省いて課題のポイントを

よりフォーカスしているのが特徴。解説は本質のみ・・そんな印象。

「複雑化する世界、日本の経済」の章は、2002年時点の記述なので

現在の経済環境と多少異なっているのは否めないが、「世界の工場「中国」の

本質を検証する」では、中国の戸籍制度、単位制度が如何にビジネスに大きな

影響を与えているかが理解できた。

中国のビジネス環境の基礎を知るにはこのパートで事足りる、何度も現地に飛んだ

フィールドワークには説得力がある。

「強い良い会社になるための戦略課題」「問題の捉え方と解決法」では、教科書的な

ビジネスの常識を深く掘り下げて新しい視点を提供している。

・戦略ありきは正しい?・BUとSBUの違い・ルール優先の弊害・合理性の罠

など・・・社内やグループが停滞していると感じているマネージャーにはヒントになる

なると思う。





ビジネススクールで習う理屈をもう少し考えてみよう
「講座2 強い良い会社になるための戦略的課題」、「講座4 問題の捉え方と解決法」が面白いです。常識的とされている経営学のセオリー、例えば「組織は戦略に従う」「顧客の声に応えること」「チャレンジャーが勝つ戦略は差別化」といった一見すんなりと入ってくる原理・原則の制約条件や、分権的ネットワーク組織や技術の進展による情報化の盲点など、戦略に対する洞察力が伺えます。例えば・・
「戦略ありきはビジネスの常識か」
短期・中期的には手持ちの人材を前提に戦略を考え、組織をデザインするしかない。ただし、外向きの意識をもって戦略策定できるひとを育成できるよう気をつけるべき。同時に今後事業展開していく領域についても何らかのイメージが必要。これがないとビジネスを推進する人材ではなく単に人徳の高い人を育成するプログラムになってしまう。
「顧客の声を聞け、は本当か」
顧客クレームを全て聞いていると、現行製品の改良努力→現行製品の問題解決に追われながら開発された次世代製品は魅力の少ないものになり勝ち、という悪魔のサイクルが続いてしまう。営業部隊が聞いてきた顧客の声を技術者相手に全部投げないことである。焦点を絞るのである。また、顧客の声を聞くのではなく、黙らせることが必要な局面もある。
ビジネススクールで習う理屈を現実に展開する際の、理論や現実に対する洞察の大切さがロジカルに理解できる、という点が本書の最大の利点だと思います。ただ前作に比べてやや刺激的なトピックスが減ったかな、という感は否めません。

待望の続編!
前作の「一橋大学ビジネススクール」編を読んで経営学、特に組織論の面白さにはまってしまい、職場の同僚にも積極的に推薦するほど読み込んでいたが、この第二弾では新たに神戸大学グループの執筆人も加わった上、そのスケールの大きさと不可解さ(?)で注目を浴びている中国ビジネスの本質についても取り上げられている。経営学の入門書として、そのとっつき易さではたぶん右に出るものはないと思われる本書は、これだけの内容を持ちながらこの値段で手に入ってしまうというのは驚きである。経営学(戦略論、組織論)の面白さにまだ気づいていない人には、前作と合わせて一読することをお勧めします。

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